近年では、オンラインで登記情報を取得するサービスが充実しており、自宅やオフィスから手軽に情報を入手できるようになりました。
この記事では、法務局の登記情報をオンラインで取得する方法について解説します。
1. 登記情報の種類
登記情報には、主に以下の種類があります。
1.1. 土地登記情報
・表題部: 土地の所在、地番、地目、地積などが記載されています。
・権利部（甲区）: 所有権に関する事項（所有者の住所、氏名、取得年月日など）が記載されています。
・権利部（乙区）: 所有権以外の権利に関する事項（抵当権、根抵当権、地上権など）が記載されています。
1.2. 建物登記情報
・表題部: 建物の所在、家屋番号、種類、構造、床面積などが記載されています。
・権利部（甲区）: 所有権に関する事項が記載されています。
・権利部（乙区）: 所有権以外の権利に関する事項が記載されています。
1.3. その他
・地図情報: 土地の形状や位置関係を示す地図
・図面情報: 建物の配置図や平面図
・会社・法人登記情報: 会社や法人の名称、所在地、代表者名などが記載されています。
2. オンラインで登記情報を取得する方法
オンラインで登記情報を取得する方法は、主に以下の2つがあります。
2.1. 登記情報提供サービス
登記情報提供サービスは、一般財団法人民事法務協会が運営する有料のサービスです。
インターネットを通じて、全国の登記情報を閲覧・取得することができます。
メリット:
・24時間365日利用可能
・窓口に行く手間が省ける
・閲覧・取得したい情報を選べる
・クレジットカード決済が可能
デメリット:
・有料サービスである
・事前に利用登録が必要
2.2. 登記・供託オンライン申請システム
登記・供託オンライン申請システムは、法務省が運営するオンライン申請システムです。
登記申請だけでなく、登記情報の取得も可能です。
メリット:
・登記申請と同時に登記情報を取得できる
・手数料が窓口より安い
デメリット:
・利用には電子証明書が必要
・申請手続きが必要
3. 登記情報提供サービスの利用方法
登記情報提供サービスを利用して登記情報を取得する手順は、以下の通りです。
・利用登録: サービスを利用するには、事前に利用登録が必要です。
・ログイン: 登録したIDとパスワードでログインします。
・検索: 取得したい登記情報の種類や所在地などを入力して検索します。
・選択: 検索結果から取得したい登記情報を選択します。
・決済: クレジットカードで決済します。
・取得: 選択した登記情報を閲覧・ダウンロードします。
4. 登記・供託オンライン申請システムの利用方法
登記・供託オンライン申請システムを利用して登記情報を取得する手順は、以下の通りです。
・電子証明書の取得: システムを利用するには、電子証明書が必要です。
・利用登録: システムを利用するには、事前に利用登録が必要です。
・ログイン: 登録したIDとパスワードでログインします。
・申請: 登記情報取得の申請を行います。
・決済: 手数料を支払います。
・取得: 取得した登記情報をダウンロードします。
5. 登記情報を取得する際の注意点
・情報の内容: 登記情報は、法務局に備えられた登記簿の内容をそのまま提供するものです。
・正確性: 登記情報の正確性については、法務局が責任を負っています。
・個人情報: 登記情報には、個人情報が含まれている場合があります。
・利用目的: 登記情報の利用目的は、法令で定められています。
6. まとめ
オンラインで登記情報を取得する方法は、窓口に行く手間が省け、24時間365日利用できるなど、多くのメリットがあります。
7. その他
・法務局: 登記制度に関する情報を提供しています。
・一般財団法人民事法務協会: 登記情報提供サービスを運営しています。