道路の持ち分なし物件の注意点

「道路の持ち分」とは、建物が建つ敷地に接する道路の所有権の一部を、その土地の所有者が共有している状態を指します。もし、取引する物件が道路の持ち分なしの場合、注意すべき点がいくつかあります。

この記事では、道路の持ち分なし物件の注意点について解説します。

 

 

1. 道路の持ち分なし物件とは?

 

道路の持ち分なし物件とは、私道に接する土地を購入する際に、その私道の持ち分を取得しない物件のことを指します。

このような物件は、通行権やインフラ整備など、様々な面で注意が必要です。

 

 

2. 道路の持ち分なし物件の注意点

 

道路の持ち分なし物件を取引する際には、以下の点に注意する必要があります。

 

2.1. 通行権の問題

 

私道は、原則として所有者の許可がなければ通行できません。

そのため、道路の持ち分なし物件を購入した場合、通行権が確保されているかどうかを確認する必要があります。

通行権が確保されていない場合、将来的に通行できなくなる可能性があります。

 

2.2. 維持管理費の問題

 

私道の維持管理(舗装、清掃、除雪など)は、所有者の責任で行う必要があります。

そのため、道路の持ち分なし物件を購入した場合、維持管理費を負担する必要がある場合があります。

 

3.3. インフラ整備の問題

 

私道の場合、上下水道、ガス、電気などのインフラ整備が遅れたり、費用負担が必要になる場合があります。

 

3.4. 近隣トラブル

 

私道の通行や維持管理をめぐって、近隣住民とトラブルになる可能性があります。

 

 

4. 道路の持ち分なし物件の調べ方

 

道路の持ち分なし物件かどうかは、登記簿謄本を確認することで調べることができます。

道路の持ち分に関する記載がないか確認しましょう。