借地権付きの物件を調査して分かったリスク

この記事では、借地権付きの物件を調査して分かったリスクについて解説します。

 

 

1. 借地権とは?

 

借地権とは、他人の土地を借りて、その上に建物を建てて利用する権利のことです。

借地権付きの物件は、土地の所有権がないため、所有権のある物件に比べて価格が安く設定されていることが多いです。

しかし、借地権には様々なリスクが伴うため、取引をする際には注意が必要です。

 

 

2. 借地権の種類

 

借地権には、主に以下の2種類があります。

 

2.1. 旧法借地権

 

旧借地法に基づいて設定された借地権です。

借地人の権利が強く、契約更新が有利な点が特徴です。

 

2.2. 普通借地権

 

借地借家法に基づいて設定された借地権です。

契約期間が満了すると、原則として土地を返還する必要があります。

 

 

3. 借地権付き物件を調査して分かったリスク

 

借地権付きの物件を調査すると、以下のようなリスクが潜んでいることが分かります。

 

3.1. 地代の支払い

 

借地権者は、土地の所有者(地主)に地代を支払う必要があります。

地代は、固定資産税や都市計画税などを基に算出されることが多く、定期的に改定されることがあります。

 

3.2. 契約更新の問題

 

借地権には契約期間があり、期間が満了すると契約更新が必要になります。

契約更新の際には、更新料を支払う必要があったり、契約条件が変更されたりする可能性があります。

また、地主が契約更新を拒否する可能性もあります。

 

3.3. 建物の建て替え制限

 

借地権付きの土地に建物を建て替える場合、地主の承諾が必要になることがあります。

また、建物の種類や構造にも制限がある場合があります。

 

3.4. 売却の難しさ

 

借地権付きの物件は、売却が難しいことがあります。

買い手が見つかりにくいだけでなく、売却価格も低くなる傾向があります。

 

3.5. 抵当権設定の制限

 

借地権付きの物件に抵当権を設定する場合、地主の承諾が必要になることがあります。

また、抵当権の設定が制限される場合もあります。

 

 

4. 借地権付き物件取引の注意点

 

借地権付きの物件を取引する際には、以下の点に注意しましょう。

 

・借地契約書の内容を丁寧に確認する。

・地代の金額や改定方法を確認する。

・契約更新の条件や更新料を確認する。

・建物の建て替えに関する制限を確認する。

・抵当権設定の制限を確認する。